コラム・中小企業・2026年11月6日
PHPの脆弱性とは?小さな会社がホームページとサービスで確かめること
結論から言うと、ニュースで「PHPの脆弱性」と聞いたら、社長がまず確かめることは3つです。自社のホームページがPHPで動いているか、制作会社や保守の担当者にすぐ連絡できるか、使っているクラウドサービスの会社がどう対応しているか、です。
プログラムの細かい話が分からなくても大丈夫です。「誰に何を聞けばよいか」が分かれば、社長の仕事としては十分です。
PHPの脆弱性とは何のこと?
PHP(ピーエイチピー)は、ホームページやWebサービスを動かすために使われるプログラミング言語(コンピューターへの指示の書き方)のひとつです。WordPressなど、多くのホームページ作成ソフトもPHPで動いています。
脆弱性(ぜいじゃくせい)とは、プログラムの弱点のことです。家の鍵にたとえると、「ある型の鍵に、簡単に開けられる欠点が見つかった」ようなものです。
欠点が公表されると、直すための更新が配られます。ただ同時に、悪意のある人にも弱点が知られます。ニュースになったときは、更新を急ぐのが基本です。2026年10月にも、PHPの重大な脆弱性が公表されました。

自社のホームページで確かめること
自社のホームページを持っている会社は、次の点を確認してください。
- ホームページがPHPで動いているか(制作会社や保守の担当者に聞けば分かります)
- WordPressなどの作成ソフトや、追加の部品(プラグイン)を最新にしているか
- 更新作業は誰が、どのくらいの間隔でやっているか
- 作った会社と今も連絡がとれるか(契約が切れていないか)
- 問題が起きたとき、ホームページを一時的に止める判断を誰がするか
特に多いのが、「作った会社に任せきりで、誰も更新していない」という状態です。更新されずに放置されたホームページは、弱点が残ったままになりがちです。
担当者に聞くときは、「今回のPHPのニュースで、うちのホームページに影響はありますか。対応は済んでいますか」と、そのまま聞いて構いません。返事が分かりにくければ、「いつまでに、何をするのか」を書面かメールでもらいましょう。
使っているクラウドサービスについて確かめること
顧客管理、勤怠、会計、予約など、インターネット上のサービスを使っている会社も多いと思います。この場合、プログラムを直すのはサービスの会社です。社長が自分で更新することはできません。
そのかわり、サービスの会社が弱点にどう向き合っているかは確かめられます。次のような点が公開されているか、見てみてください。
- 弱点が見つかったとき、どう気づき、どう直すのか
- データをどこで、誰が管理しているのか
- プログラムを変えるときに、どんな確認をしているのか
- 問い合わせ窓口があるか
分かりやすく書いてある会社は、普段から備えている可能性が高いです。逆に何も書かれていなければ、問い合わせてみる価値があります。
社長が今日できる、小さな備え
難しい対策より、基本の積み重ねが効きます。
- パスワードを使い回さない(ホームページの管理画面は特に)
- 管理画面に入れる人を必要な人だけにする。退職者のアカウントは消す
- ホームページのデータの控え(バックアップ)が取られているか確認する
- パソコンやスマートフォンの更新を後回しにしない
- 「怪しいメールのリンクは開かない」を社内で共有する
契約や個人情報の扱いに関わる法律や制度は、改正されることがあります。最新の内容は、所轄の役所や専門家(税理士・社労士など)に確認してください。
危険はゼロにはならない
ここまで読んで「全部やれば安心」と思われたかもしれません。しかし、正直に言えば、インターネットを使う以上、危険をゼロにすることはできません。新しい弱点は、これからも見つかります。
だからこそ大切なのは、弱点を早く知り、早く直し、記録を残す流れを、普段から決めておくことです。ニュースが出てから慌てるのではなく、「誰が確認するか」を先に決めておきましょう。
采配のセキュリティとデータの取り扱い
采配(SAIHAI)は、PHPを使っていない作り(Next.js / TypeScript)です。そのため、2026年10月に公表されたPHPの重大な脆弱性の影響は受けません。ただし、ほかの部分に弱点が出る可能性はあるので、次のような対策を重ねています。
- アプリのサーバー(Vercel)とデータベース(Supabase。Amazon Web Servicesの東京リージョン)は、専門の事業者が管理するクラウドを使っています。自社でサーバーを置いていません
- 使っている部品(ライブラリ)の脆弱性が公表されると、自動で検知して更新します。毎週、すべての部品を自動で点検しています。2026年10月26日にも、使っている部品(Next.js)の重大な脆弱性をすぐに修正しました
- プログラムを変えるたびに、900件以上の自動テストと脆弱性チェックを通ったものだけを公開しています
くわしくは、采配のホームページの「セキュリティとデータの取り扱い」のページで公開しています。
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